e-sportsという言葉がようやく浸透してきた日本ですが、
まだプロゲーマーの収入というのは不透明な部分が多いです。
日本国内では、2015年に日本初の完全給与制のプロチームができたのはご存じでしょうか?
→NamberWeb「プロゲームなり方、育て方」さんのインタビュー記事に掲載されています。
「League of Legends」という人気のゲームでDetonatioN FocusMeというチームが完全給与制で
活動を始めました。
2015年以前は、給与0円で、大会収入やスポンサー収入だけで活動していたプロゲーマーですが、
現在のプロゲーマーの収入や、実態が気になったので、まとめていきたいと思います。
▼下記記事ではプロゲーマーになるにはをまとめています。
目次
プロゲーマーの収入とは:7つの収入源があります
現在のプロゲーマーの主な収益は
- 大会での賞金
- 所属チームからの給与
- 番組・イベントの出演料
- スポンサー料
- 動画配信収入
- 動画配信時の投げ銭
- ファンクラブ収入
になります。
2015年以前と比べると、
YouTubeなどの動画配信サービスが増え、ファンクラブも作りやすくなったので
稼ぎやすくなったと言えます。
プロゲーマーは所属チームからどのくらいの給与がもらえるの?
実際に、現役プロや元プロにインタビューをしないと正確な数字は把握できませんが、
プロチームの募集要項に給与の金額な記載されている場合もあります。
- 月額報酬・SunSister Dive:最低10万円〜 ※プレイ実績、配信実績と併せ要相談・スタート時からの増額交渉可
と記載があります。
- 固定給18万~(能力、実績に応じて変動)
と記載があります。
現在は昔に比べ、チームも、チームを支えるスポンサー企業も、
e-sportsに力を入れており、世間からの注目度も高いため、
10〜30万程度の給与が支払われることが多いです。
あまりにも給料が低いと、試合が多いシーズンが終わると
他のチームに移籍してしまう原因となるので、チームもしっかり給料を出しています。
プロゲーマーの一番の収入は大会での賞金
所属チームからの給与やスポンサー料は、
まだまだ成長途中の日本のe-sports業界では、海外に比べると少ないです。
また、
動画配信などの収入は、地道に配信をして、ファンを獲得していかなくてはいけません。
やはり一番の大きな収入は「大会の賞金」になります。
現在のe-sportsの国内・国外の大会の賞金を見てみましょう。
日本のe-sports大会の賞金ランキング
ゲームタイトル | 大会名 | 賞金額 |
PUBG | PUBG JAPAN LEAGUE SEASON 1 | 約3億円 |
Apex Legends | Apex Legends Global Series | 約1億8千万円 |
Shadowverse | Shadowverse World Grand Prix 2018 | 約1億4千万円 |
モンスト | MONSTER STRIKE GRANDPRIX 2019 | 1億円 |
荒野行動 | 荒野行動 Championship-元年の戦い | 2500万円 |
コロナで大会が中止や延期になったりと、あまり話題にはなっていませんが
年々賞金額があがっています。
海外のe-sports大会の賞金ランキング
2022年3月現在
ゲームタイトル | 賞金額 |
Dota 2 | $280,597,176.05 (約320億円) |
Counter-Strike | $131,047,964.61 (約150億円) |
Fortnite | $111,339,316.05 (約130億円) |
League of Legends | $90,355,461.99 (約100億円) |
Arena of Valor | $44,681,469.24 (約51億円) |
参照:https://www.esportsearnings.com/games
プロゲーマーへ分配される大会賞金の計算方法の例
戦国ゲーミングが
チーム賞金金額×選手と規定の分配率×出場率(出場数÷総試合数)という報告をされていました。
プロゲーマーの給与計算の貴重な例。
しかし、補欠は賞金の分配がないのか。
野球、サッカーはもう少し優しい世界やで。チーム賞金金額×選手と規定の分配率×出場率(出場数÷総試合数)#プロゲーマー#eスポーツ https://t.co/zr8YSjRrRy
— 激ローのだーびー (@Hdarby9) March 5, 2022
「補欠は賞金の分配が無い」と良くも悪くも実力社会の内容です。
同じ時間を費やすので、時間に対する対価は支払われるべきだとは思います。
しかし、チームのお財布事情もあるので、
今後はe-sportsが盛り上がり、しっかりとスポンサーがついて、選手を支えてほしいと思います。
プロゲーマーの収入を上げるにはもっともっと世間に注目されなくてはいけない
「サッカー」や「野球」のような観客が多いスポーツの試合や、
「東京ガールズコレクション」や「東京ゲームショー」のように、
人が多く集まる興行イベントになれば
たくさんの企業やスポンサーが集まり、大会の賞金が多くなります。
まだまだ国内では、
ゲーム自体のプレイ人口や観客も少なく、注目度が低いe-sports業界です。
人口が少ないので、お金が集まるにはまだまだです。
これからの盛り上がりに期待したいです。
▼プロゲーマーになる以外でも、ゲームで稼ぐ方法をまとめています。
国内のe-sports大会の賞金が低いのは法律も関係がある
日本国内の大会賞金額が低いのは、「景品表示法」や「刑法上の賭博行為」「風営法」という法の規制が、
一番の要因と言われています。
そこで、
一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)が、発展と振興を目指して様々な課題の解決に取り組んでおり、
一定の条件下であれば、賭博行為にあたらないことが証明されました。
大会運営者へガイドラインも提供しています。
今後はより、e-sportsの環境が整っていくので、
スポンサー企業も増えていくことでしょう。
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